8月15日。「戦後」を「戦前」にしないために——イラクで見た 括弧付きの“平時”

どうも皆さんこんにちは、原貫太です。日本では毎年この時期になると、戦争について考える機会が増えます。昨年イラクを取材した私は、2003年のイラク戦争から2017年のモスル奪還作戦まで、幾度も戦火に見舞われた現地で多くの戦争経験者の声を聞き、今も生々しく残る戦争の爪痕を目の当たりにしてきました。「戦後」を再び「戦前」にしないために、何が必要なのか。イラクで見た戦後についてお話しさせてください。
原 貫太 2026.08.15
読者限定

8月15日は「終戦の日」ですね。
毎年この時期になると、日本では戦争について考える機会が増えます。

「二度と戦争を繰り返してはいけない」。
過去を振り返り、平和を願うことはもちろん大切です。

ただ、日本のように80年以上も戦争のない状態が続いていると、私たちはつい「戦争が終われば、自然と平和が訪れる」と考えてしまいがちです。

しかし、昨年イラクを取材してから、私はもう一つ考えるようになりました。

戦争を終わらせることができたとして、その後の平和は、どうすれば続いていくのだろうか、と。

そのことをお伝えするために、まずは私が昨年現地で目にした光景からお話しさせてください。

***

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2621文字あります。
  • 戦争が終わったいまこそやるべきこと
  • ニュースの「点」と「点」のあいだを見る
  • 「戦後」を「戦前」にしないために

すでに登録された方はこちら

読者限定
元子ども兵たちが教えてくれた「それでも生きる」ということ
読者限定
「一度壊れたら、二度と取り戻せない」。アフリカの伝統と開発のはざまで、...
読者限定
立派な「原動力」なんてなくていい。迷いながら動き続けた先に見えてくるも...
読者限定
国連が今、前代未聞の危機に瀕しています。
読者限定
登録者40万人になって気づいた、YouTubeの可能性と、その先にある...
読者限定
「私たちの寄付は中抜きされている」は真実なのか?
読者限定
(後編)なぜアフリカはいつまでも貧しいのか?データと現場から見る「5つ...
読者限定
(前編)なぜアフリカはいつまでも貧しいのか?発展を大きく阻む「歴史・資...